第4回 2022(令和4)年3月5日開催
2022年福島県立医科大学『県民健康調査』国際シンポジウム
福島県民、保健・医療従事者、学生、行政関係者等を対象に、4回目となる国際シンポジウムを開催しました。
テーマ
サイエンスで支える福島のWell-being(心身の幸福)
日時・会場
2022(令和4)年3月5日(土)
福島県立医科大学 福島駅前キャンパス(多目的ホール)
※会場参加及びライブ配信のハイブリッド開催
後援
- 福島県、福島県教育委員会、広島大学、長崎大学、福島大学、公立大学法人会津大学、(公財)放射線影響研究所、国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構
- 内閣府、復興庁、外務省、環境省
- 一般社団法人 福島県医師会、一般社団法人 福島県作業療法士会、一般社団法人 福島県助産師会、一般社団法人 福島県精神保健福祉協会、一般社団法人 福島県病院協会、一般社団法人 福島県理学療法士会、一般社団法人 福島県臨床検査技師会、一般社団法人 ふくしま連携復興センター、公益社団法人 福島県看護協会、福島県歯科医師会、公益社団法人 福島県診療放射線技師会、福島医学会、福島県公認心理師会、福島県産婦人科医会、福島県保育士・保育所支援センター、福島県臨床心理士会
- 福島民報社、福島民友新聞社、NHK福島放送局、福島テレビ、福島中央テレビ、福島放送、テレビユー福島、ラジオ福島、ふくしまFM
- 原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)、マウントサイナイ アイカーン医科大学
参加者
会場参加 41名、オンライン参加 120名
計 161名
概要
本国際シンポジウムは、福島県「県民健康調査」について県民の皆様の理解を深めるとともに、世界の経験と知見を共有することを目的として開催しています。
4度目となる今回は、神谷研二放射線医学県民健康管理センター長をはじめ、国内外からお集まりいただいた9名の専門家により、関連領域の知見の発表や今後を展望する活発な議論が行われました。
特に今年度の最大のトピックスは、国連科学委員会(UNSCEAR)から2020年/2021年報告書が発表されたことでした。そこで、前半では、UNSCEARの最新の線量評価のデータや『県民健康調査』で得られた直近の資料を基に、放射線の健康影響に関する討論を行い、後半では、これらを踏まえ、県民の皆さまにとって必要な支援策など、これから県民健康調査が果たすべき役割に焦点を当てた議論を行いました。
会場からの質疑応答を含めたディスカッションや、本学医学部生からの発言もあり、活発な意見交換がなされました。
- 当日のプログラム詳細、各発表者のプロフィール等は「プログラム・要旨集」をご覧ください。
- シンポジウムの報告書を発行しました。日本語版はこちらから。
- 発表資料(スライド)を公開しました。
オープニングセッション
セッション1 福島で放射線の影響を考える
ギリアン・ハース 福島に関するUNSCEAR2020年報告書 UNSCEAR2013年報告書刊行後に発表された知見の影響
丹羽太貫 放射線の遺伝的影響:広島・長崎とチェルノブイリから学んだこと
志村浩己 県民健康調査でわかったこと―甲状腺がんのリスク
大平哲也 県民健康調査でわかったこと―心身の健康への影響
セッション2 災害後のこころと体のWell-beingを考える
クレイグ・L・カッツ 災害とメンタルヘルス:9.11とCOVID19パンデミックからの教訓
馬場弘至 福島原発事故による全村避難から避難指示解除後の葛尾村における健康対策
前田正治 核緊急事態時の心のケアに関するWHOフレームワークの紹介 福島災害から何を学ぶべきか
島袋充生 福島県「県民健康調査」から考える生活習慣病の課題と支援