研究・論文
こころの健康度・生活習慣に関する調査
Changes of Posttraumatic Stress Responses in Evacuated Residents and Their Related Factors : A 3-year Follow-up Study From the Fukushima Health Management Survey
避難区域住民における心的外傷後ストレス反応の変化と関連因子:福島県「県民健康調査」からの3年間フォローアップ研究
要約
福島第一原発事故後の心的外傷後ストレス反応と心理的回復関連因子に関して、長期的経過がどのようなものであるかはまだ知られていません。この研究で私たちは3年間のPTSD症状の推移をパターン化して示し、心理的回復と関連する因子を探索しました。対象者は避難区域の住民1万2,371名でした。対象者のPTSD症状を4つのグループ(慢性に症状が持続する群、症状がほとんどないまま経過する群、症状が回復した群、症状が回復しなかった群)に分類しました。統計解析の結果、「日常生活の中で笑う機会があること」は、症状が良好な方向に推移することと関連が高いことがわかりました。その一方で、高齢者や生活環境が厳しい方は、症状の悪化方向への推移と関連が高いことが明らかとなりました。
書誌情報
タイトル | Changes of Posttraumatic Stress Responses in Evacuated Residents and Their Related Factors : A 3-year Follow-up Study From the Fukushima Health Management Survey |
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著者 |
大江美佐里1)、高橋秀人2)、前田正治2)、針金まゆみ2)、藤井千太2)、三浦至2)、永井雅人2)、矢部博興2)、大平哲也2)、鈴木友理子3)、安村誠司2)、阿部正文2) |
掲載誌 | Asia Pacific Journal of Public Health. 2017 Mar;29(2_suppl):182S-192S. |
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