研究・論文
こころの健康度・生活習慣に関する調査
Mental Health Status of Children After the Great East Japan Earthquake and Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Accident
東日本大震災と福島第一原発事故後のこどものメンタルヘルス
要約
2011年3月11日の東日本大震災後の福島第一原発事故は、こどものメンタルヘルスに影響を与えた可能性があるかもしれません。
メンタルヘルスを評価する目的で、われわれは避難区域の4-15歳の1万5,274人対象にSDQ (子どもの強さと困難さアンケート)を施行しました。
メンタルヘルスについて医療的関与を要するとされているSDQ16点以上の児の割合をみると、4-6歳で25.0%、7-12歳で22.0%、13-15歳で16.3%でした。これは、本邦の被災していない地域における値(9.5%)に比較して高い値でした。報道された環境放射線レベルとSDQ16点以上の児の割合の間に統計的に有意な相関関係は認められませんでした。
書誌情報
タイトル | Mental Health Status of Children After the Great East Japan Earthquake and Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Accident |
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著者 |
増子博文1)、矢部博興1)、前田正治1)、板垣俊太郎1)、國井泰人1)、志賀哲也1)、 三浦至1)、鈴木友理子2)、安村誠司1)、岩佐一1)、丹羽真一1)、大津留晶1)、阿部正文1) |
掲載誌 | Asia Pacific Journal of Public Health. 2017 Mar;29(2_suppl):131S-138S. |
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