メッセージ
ごあいさつ
この度2023(令和5)年6月22日付けで、公立大学法人福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センター長を拝命いたしました。
東京電力福島第一原子力発電所事故発生当時、福島県立医科大学医学部公衆衛生学講座の教授を務めていた私は、当センター副センター長に就任し、「県民健康調査」の企画、実施、評価、そして、県民への支援に携わってまいりました。調査の実施体制が充実し、軌道に乗ってからは、本学の役員である、理事(県民健康担当)として、本調査を総括的にサポートする役割を担っております。
本調査の開始から12年余が経過した現在、多様化するニーズに応じた支援を提供することがますます重要になっていると感じており、「適切な支援のために調査を行う」という本調査の原点をあらためて確認することが重要だと考えます。
また、令和5年度にスタートした福島国際研究教育機構(F-REI(エフレイ))が取り組む「原子力災害に関するデータや知見の集積・発信」に関する研究は、これまで関連分野の知見を蓄積してきた当センターがまさに貢献できる分野であり、今後、積極的に関わり、情報発信に力を入れていきます。
県民の健康維持・増進の実現のために、本調査がより良い調査となるよう、検討委員会をはじめ、放射線影響研究所、国際機関、国内外の大学や研究・行政機関、学術団体等との連携をより一層強化していくことが必要です。
当センターでは、今後とも県民健康調査の成果をわかりやすくお伝えし、原発事故後の健康に関する不安に寄り添いながら、県民の皆様にとってより良い調査となるように努めてまいります。
引き続き、「県民健康調査」へのご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
公⽴⼤学法⼈福島県⽴医科⼤学
放射線医学県⺠健康管理センター⻑
安村 誠司