研究・論文

  • ホーム
  • 研究・論文
  • Impact of Changes in Lifestyle and Psychological Factors on the Incidence of Metabolic Syndrome after the Great East Japan Earthquake: Follow-up of the Fukushima Health Management Survey
健康診査

Impact of Changes in Lifestyle and Psychological Factors on the Incidence of Metabolic Syndrome after the Great East Japan Earthquake: Follow-up of the Fukushima Health Management Survey

東日本大震災後のメタボリックシンドローム発症における生活習慣・心理的要因の影響:福島県「県民健康調査」

要約

【目的】東日本大震災とその後の東京電力福島第一原子力発電所の事故により、避難地域住民の生活は一変しました。本研究では、避難地域の住民が新たにメタボリックシンドロームを発症した頻度と発症に関連した生活習慣や心理的要因を明らかとすることを目的としました。
【方法】対象は避難区域13市町村の住民で、2013年度の時点でメタボリックシンドロームと診断されなかった10,373人。2014年度から2017年度までの再調査でメタボリックシンドローム発症の有無を確認し、発症に関連する生活習慣と心理的要因を多変量ロジスティック回帰モデルで解析しました。
【結果】対象10,373人のうち1,451人(14.0%)がメタボリックシンドロームを発症しました。多変量ロジスティック回帰では、身体活動や速歩きの開始はメタボリックシンドロームの発症オッズ比の低下に関連し、速食いや飲酒の継続、喫煙はメタボリックシンドロームの発症オッズ比の上昇に関連していました。一方、心理的要因とメタボリックシンドロームの発症に関連は認めませんでした。
【結論】東日本大震災後のメタボリックシンドロームの新規発症には、速食い、飲酒、喫煙が関連していました。

書誌情報

タイトル Impact of Changes in Lifestyle and Psychological Factors on the Incidence of Metabolic Syndrome after the Great East Japan Earthquake: Follow-up of the Fukushima Health Management Survey
著者

高橋敦史1, 2、林史和1, 3、大平哲也1, 3、島袋充生1, 4、坂井晃1, 5、前田正治1, 6、細矢光亮1, 7、風間順一郎1, 8、橋本浩一1, 7、佐藤志帆1, 3、中野裕紀1, 3、⻑尾匡則1, 3、岡崎可奈子1, 9、大戸斉1、安村誠司1, 10、大平弘正2
1 福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センター、2 福島県立医科大学医学部消化器内科学講座、3 福島県立医科大学医学部疫学講座、4 福島県立医科大学医学部糖尿病内分泌代謝内科学講座、5 福島県立医科大学医学部放射線生命科学講座、6 福島県立医科大学医学部災害こころの医学講座、7 福島県立医科大学医学部小児科学講座、8 福島県立医科大学医学部腎臓高血圧内科学講座、9 福島県立医科大学保健科学部理学療法学科、10 福島県立医科大学医学部公衆衛生学講座

掲載誌 J Atheroscler Thromb. 2024 Sep 10.
関連リンク