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健康診査

Effects of Psychological and Lifestyle Factors on Metabolic Syndrome Following the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Accident : The Fukushima Health Management Survey

福島第一原発事故後の社会心理的因子と生活習慣のメタボリックシンドロームへの影響: 福島県「県民健康調査」

要約

2011年の東日本大震災以降、避難区域を含む13市町村の地域住民の方を対象に、福島県「県民健康調査」として、健康診査とこころの健康度・生活習慣に関する調査が実施されています。これまで私たちは県民健康調査の結果から、震災後にメタボリックシンドローム(メタボ)の割合が増加し、震災後の避難がメタボのリスクとなることを報告しました。
本論文では、健康診査にこころの健康度・生活習慣に関する調査の結果を紐づけし、メタボの要因を明らかにすることを目的としました。メタボは対象(20,920人)の19.5%(男性30.4%、女性11.5%)で認めました。男女いずれにおいても、加齢、禁煙、活動量の低下が、メタボのリスク要因となりました。女性では心的外傷後ストレス障害(PTSD)もメタボリスク要因となり、中等量までの飲酒がメタボリスク低下要因であることが明らかとなりました。本論文で、様々な要因が震災後のメタボに影響していることが示されました。

書誌情報

タイトル Effects of Psychological and Lifestyle Factors on Metabolic Syndrome Following the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Accident : The Fukushima Health Management Survey
著者

高橋敦史1),2)、大平哲也1),3)、岡崎可奈子1),3)、安村誠司1),4)、坂井晃1),5)、前田正治1),6)、矢部博興1),7)、細矢光亮1),8)、大津留晶1),9)、川崎幸彦1)、島袋充生1),10)、風間順一郎1),11)、橋本重厚1)、渡邊和之1),12)、中野裕紀1),3)、林史和1),3)、大戸斉1)、神谷研二1)、大平弘正2)
1)福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センター、2)福島県立医科大学医学部消化器内科学講座、3)福島県立医科大学医学部疫学講座、4)福島県立医科大学医学部公衆衛生学講座、5)福島県立医科大学医学部放射線生命科学講座、6)福島県立医科大学医学部災害こころの医学講座、7)福島県立医科大学医学部神経精神医学講座、8)福島県立医科大学医学部小児科学講座、9)福島県立医科大学医学部放射線健康管理学講座、10)福島県立医科大学医学部糖尿病内分泌代謝内科学講座、11)福島県立医科大学医学部腎臓高血圧内科学講座、12)福島県立医科大学医学部整形外科学講座

掲載誌 J Atheroscler Thromb. 2020 Sep 1;27(9):1010-1018.
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