研究・論文
こころの健康度・生活習慣に関する調査
東日本大震災における若年被災者をもつ親への電話支援について: 福島県「県民健康調査」から
東日本大震災における若年被災者をもつ親への電話支援について: 福島県「県民健康調査」から
要約
今回の東日本大震災による複合的災害で多大な影響を受けた福島県において、沿岸部に在住する住民約21万人に対して質問紙調査を行い、あわせて電話や文書よる支援を行いました。
その中でも子どもを持つ親に対して行った支援について、親から語られた困難さと、電話支援の有用性と限界について論じました。
電話支援内容から、多くの母親が不安や困難を抱き子どもとの間で相互的な影響を及ぼしていることが明らかとなりました。
また、このような架電サービスは、今般の災害のように大量の被災者が広域に散在した場合には、きわめて有効な支援となり得る一方で、直接的な、あるいは継続的な支援ができない等の限界もありました。
地域の支援ネットワークといかに有機的に連携を図るかが、このような架電サービスの成功の鍵を握ると考えられました。
書誌情報
タイトル | 東日本大震災における若年被災者をもつ親への電話支援について: 福島県「県民健康調査」から |
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著者 |
及川祐一1)、前田正治1),2)、髙橋紀子3)、柏﨑佑哉1)、上田由桂1)、久田満4)、中山洋子5)、増子博文6)、矢部博興1),7)、安村誠司1),8) |
掲載誌 | Japanese Journal of Traumatic Stress Vol 15. No.1 June,2017 |
関連リンク |