放射線の健康影響は

現時点では、甲状腺検査、妊産婦に関する調査において、原発事故の放射線による影響は確認されていません。

甲状腺検査

先行検査から本格検査(検査5回目)までの結果に対する評価について

「先行検査から検査5回目までにおいて、甲状腺がんと放射線被ばくの間の関連があるとは認められなかった。」
「検査4回目までのまとめより多角的・重層的な解析を行うことができたことを踏まえると、検査4回目までのまとめの段階より明確であると言える。」

この評価の主な理由

出典:2025(令和7)年7月 第56回「県民健康調査」検討委員会 資料5-2から一部抜粋

妊産婦に関する調査の結果

早産率、低出生体重児出生率、先天奇形・先天異常発生率は、全国調査や一般的に報告されているデータと変わらなかった。

出典:2022(令和4)年5月 第44回福島県「県民健康調査」検討委員会、産婦人科診療ガイドライン産科編2023

早産率・低出生体重児率・先天性奇形率(%)

早産率 低出生体重児率 先天奇形・先天異常発生率
平成23年度 4.6(5.7) 8.6(9.6) 2.85 (2~3)※
平成24年度 5.6(5.7) 9.2(9.6) 2.39
平成25年度 5.2(5.8) 9.6(9.6) 2.35
平成26年度 5.3(5.7) 9.8(9.5) 2.30
平成27年度 5.6(5.6) 9.4(9.5) 2.24
平成28年度 5.3(5.6) 9.2(9.4) 2.55
平成29年度 5.3(5.7) 9.2(9.4) 2.38
平成30年度 5.2(5.6) 9.0(9.4) 2.19
令和元年度 5.1(5.6) 9.1(9.4) 2.71
令和2年度 4.4(5.5) 8.1(9.2) 2.21

早産率と低出生体重児率の( )は各年の人口動態統計における割合および発生率
※先天奇形・先天異常発生率の( )は一般的な発生率(産婦人科診療ガイドライン産科編2023より)